昨日のドル円の上昇は正直想定外でした。重いと見られていた103.00円
の節目をあっさり上抜け、それより上のストップの買いも巻き込み
ながら、104円台前半へ上伸です。きっかけはシティの決算発表でし
たが、結果云々というよりもとにかくドル買い、しかもドルを買い
急いでいた印象に見えます。これまでドルを売り持ちにしていたプ
レイヤーの買戻しが加速、その中には損失覚悟の買戻しも含まれて
いたのでしょう。市場では相当ドル売りポジションが積み上がり、
今夜まさにその手仕舞いが駆け込みのように行われたようです。
ドル円が上昇したことにより円売りを伴ってクロス円も全面高となっ
ています。決算を受けて株高になっていますので、これは円キャリー
の動きのようです。
ドル円はテクニカル的に、日足チャートで上値を抑えていたシグナ
ルが悉く破られてしまいました。まず、12/27高値114.65円を起点と
するレジスタンスラインが今日、上に破られました。そして一目均
衡表の雲の中に突入し、雲の抵抗としての役割も終えてしまったか
のようです。さらに、12/27高値114..65円から3/17安値95.75円まで
の下落の38.2%戻し102.97円も抜けてしまいました。ドル安の流れ
は終わった!という声もディーリングルームから聞かれています。
来週以降、ドル円はどうなるのか、正直予想しかねる状況ですが、
いずれにせよ今夜のようなパニック的な相場の時は、週末要因の乱
高下もあり、手を出さないのが無難だと思います。休むも相場のと
きかもしれません。ただ、今日の動きがポジション調整のドル買い、
ということであれば、週明けはドル売り。ドル円もじりじり下げて
いくのではないかと予想されます、そもそも、今週は米住宅指標で
は一段と悪化し、フィリー(フィラデルフィア連銀指数)も大幅悪
化となったにもかかわらず、ドル売りが僅少に過ぎなかったのが、
むしろ不思議・不自然な動きだったのではないかと思うのです。米
景気や金融市場に話題が向いて、雇用の減少、景気指標の低下、そ
して金融市場安定化の試練は始まったばかり。そういった話題がい
ずれ蒸し返されれば、再びドル売りが加速すると考えられるのです
が・・・。
ただ、最近気になるのは、ドルキャリー、という言葉が聞かれるよ
うになったことです。円同様、ドルもまたキャリートレードの手段
となってきているのではないかということです。そうなると、米景
気やファンダメンタルズの悪化が、必ずしもドル売りには結びつか
なくなります。ただ、これについては今は「気になる」とだけして
おいて、また改めて考える機会があれば、と思います。
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2008年04月19日
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