て、過去2ヶ月間で0.46%上昇し、今日の指標金利は4.83%となりま
した。この水準は昨年12月18日以来の高水準で、欧州の銀行間の信
用リスクへの懸念が再び強まっている事が判ります。(ECBの政策
金利4%と整合的なレベルを大幅に上回っています。)
ECB筋から、利上げの可能性の言及があり、これがユーロド
ルの1.60ドル台乗せをもたらした訳ですが、銀行間市場の金利が既
に上昇している現在、ECBが利上げすれば、更なる市場金利上昇が
現出します。この為、欧州の銀行の決算に多大な影響が出るととも
に、益々貸し渋りが強まる事になりますから、利上げは簡単な事で
はないと思われます。
その一方で、欧州のインフレ率は確かにECB発足後の最高水準にあ
り、インフレの番人を自認するECBとしては引き締め気味の政策を
維持すると提唱し続ける事は必須となり、結局、ユーロドルは下が
り辛い状況も続く事でしょう。それに、もしユーロ高無しに、この
原油高、食料品の値上がり状況が続けば、欧州のインフレ率はもっ
と高いものとなっていたはずですから、ECBとしてもユーロ高は痛
し痒しでもある訳です。
今日は、又、ユンケル・LUX首相が口先介入し、ユーロドル、ユー
ロ円ともに一時値下がりする動きが見られましたが、先程から、ユー
ロドルは反発していますし、ユーロ円も164円台半ばまでは値を戻
しました。まあ、ユーロ円はドル円の上値がそれなりに重い事から、
なかなか目に見えた上昇を見せてはくれませんが、逆にドル円が急
落しない限りは大きく値を下げる事も無いでしょうから、ドル円の
動きを注視しながら、ロングポジション・キープで、じっくりと上
昇を待つスタンスを続けようと思っています。